18～19世紀フランス【オールドセーブル(パリ窯)】 セーブルスタイル ロココ様式ブルーセレスト西洋恋人図ティーポット 18世紀ヴァンセンヌ窯(1738年設立)は東洋芸術の模倣を顕著とし、ポンパドール婦人の助力により王立窯として発展。セーブル窯はその様式を受け継ぎながらも当代一流の化学者、画家、彫刻家、金工家の参加によって独自の世界を創造し、セーブル作品のそのほとんどは現在でもフランス国家のために作られています。本作品は18世紀中頃からパリを拠点とした中小窯である「パリ窯」で制作されたお品で、前述のようにセーブル窯で制作された作品は王室や一部の高級貴族しか入手する事ができない品物であっため、それを欲した商人や一般の人々の要望に応える形で民間の窯でセーブル窯風の作品が作られるようになり、フランス革命によってセーブル窯が破壊され閉窯してからこのようにセーブルスタイルの作品が世に出始めたと記録にございます。王立セーブル窯の作風を模倣し金彩を多く用いたロココ調の作風を特徴とし、仲睦まじい恋人、背面には薔薇を中心とした華麗なブーケが描かれ、気品高い全体の造形とあわせ、格別の魅力を内包する逸品中の逸品です。もちろん18～19世紀当時の絵付師によるハンドペイントです。パリ窯作品は本歌セーブル窯を凌ぐ作品も存在し、近年では高級美術品として認められ高い人気を誇っております。末永く価値ある西洋美術コレクションとしてご愛蔵下さい。底にバックスタンプあり。　　　　　是非この機会をお見逃しなく。状態　大変古いお品ですので、スレ汚れや金彩の一部剥離、また注ぎ口のソゲ・修繕痕、蓋押さえのカケなどの様々な経年感は当然見受けられますが、致命的な傷みはなくまだまだ良好な状態です。【サイズ】　　 幅17×10.5cm　　　　　高さ約13cm